こんにちは、コンクリート技士試験の受験生の皆さん。 今回は、コンクリートの収縮とクリープについて解説します。 収縮とクリープは、コンクリートの体積変化に関わる重要な性質です。 試験勉強と仕事の両立は大変かもしれませんが、ここで紹介する内容を理解することで、 収縮とクリープの影響と対策が身につくはずです。一緒に頑張りましょう!
収縮とクリープ コンクリート技士試験の類似問題
問題:コンクリートの収縮とクリープに関する説明として、適切でないものを選べ。
- 収縮は、コンクリートの乾燥によって生じる体積変化である
- クリープは、コンクリートに持続的な荷重が作用することによって生じる変形である
- 収縮は、水セメント比が大きいほど大きくなる傾向がある
- クリープは、コンクリートの圧縮強度が高いほど小さくなる傾向がある
収縮とクリープ 問題の解答及び解説
正解は3です。 収縮は、コンクリートの乾燥によって生じる体積変化です。 コンクリート中の水分が蒸発することによって、セメントペーストの体積が減少し、収縮が生じます。 クリープは、コンクリートに持続的な荷重が作用することによって生じる変形であり、 時間の経過とともに徐々に進行します。 収縮は、水セメント比が小さいほど大きくなる傾向があります。 これは、水セメント比が小さいほど、セメントペーストの体積が多くなるためです。 クリープは、コンクリートの圧縮強度が高いほど小さくなる傾向があります。
[st-kaiwa3] 収縮とクリープは、コンクリートの体積変化に関わる重要な性質であり、水セメント比や圧縮強度の影響を受ける [/st-kaiwa3]
収縮とクリープ 覚えておくべきポイント
- 収縮には、乾燥収縮とオートジェナスな収縮(自己収縮)がある
- 乾燥収縮は、コンクリートの表面から内部に向かって進行する
- クリープは、載荷材齢が早いほど大きくなる傾向がある
- 収縮とクリープは、ひび割れの原因となることがある
収縮とクリープは、コンクリート構造物のひび割れ制御において考慮すべき重要な性質
収縮とクリープ 関連知識
- 収縮の測定方法は、JIS A 1129(モルタル及びコンクリートの長さ変化測定方法)に規定されている
- クリープの測定方法は、JIS A 1157(コンクリートのクリープ試験方法)に規定されている
- 収縮reducing剤や膨張材の使用により、収縮を低減することができる
- クリープは、部材の応力再配分や長期たわみの原因となる
収縮とクリープ 復習問題
問題:コンクリートの収縮に影響を与える要因として、適切でないものを選べ。
- 水セメント比
- セメントの種類
- 骨材の種類
- 養生方法
正解は3です。 コンクリートの収縮に影響を与える主な要因は、以下の通りです。
- 水セメント比:水セメント比が小さいほど、収縮は大きくなる傾向がある
- セメントの種類:高炉セメントを使用すると、収縮が小さくなる傾向がある
- 養生方法:湿潤養生を行うと、収縮が小さくなる傾向がある
[st-kaiwa3] 骨材の種類は、コンクリートの収縮に直接的な影響を与えません。 ただし、軽量骨材を使用した場合、収縮が大きくなることがあります。 [/st-kaiwa3]
収縮とクリープ まとめ
コンクリートの収縮とクリープは、コンクリート構造物の体積変化やひび割れに関わる重要な性質です。 収縮は乾燥によって生じる体積変化、クリープは持続荷重による変形であり、 水セメント比や圧縮強度、載荷材齢などの影響を受けます。 収縮とクリープを適切に評価し、必要に応じて収縮低減対策や長期変形の予測を行うことで、 ひび割れの制御や構造物の性能確保に役立てることができます。
[st-kaiwa3] 収縮とクリープを適切に評価し、必要な対策を講じることがコンクリート構造物の性能確保に重要 [/st-kaiwa3]
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