計算問題って、必ずしもコンクリート技士試験では出題されるわけではない範囲もあります。だけど、計算問題を行うことで、理解も深まります。ただ単純に過去問題をやっていただけのときより確実に理解は深まります。
ぜひ、これから始まる計算問題の内容をマスターして、よりコンクリート技士合格に近づいてください。
【コンクリート技士試験】暗記は裏切るが、計算力は裏切らない。合否を分ける「5つの計算問題」攻略、はじめます。
試験日が目前に迫り、分厚いテキストや過去問題集を前に、こんな焦りを感じていませんか?
- 「JISの規格値や施工方法…覚えることが多すぎて、何から手をつけていいか分からない」
- 「正直、計算問題は苦手。なんとなく後回しにしてしまっている」
- 「最後の追い込み、何をすれば一番効率的に点数が伸びるんだろう?」
膨大な暗記範囲を前にすると、つい計算問題を「捨て問」にして、一つでも多くの知識を詰め込もうと考えてしまうかもしれません。
ですが、その戦略こそが、合格を遠ざける最大の落とし穴だとしたら?
結論から言います。
コンクリート技士試験の合否を最後に分けるのは、知識の量ではありません。たった数問の計算問題を、確実に得点できるかどうかの精度です。
このブログでは、今日から5日間にわたり、過去の出題傾向を徹底分析して導き出した「試験直前にチェックすべき5つの計算問題」に絞って、その攻略法を徹底解説していきます。
なぜ、今このタイミングで「計算問題」なのか。
初回である今日は、その理由と、この連載があなたの合格にどう直結するのかをお話しします。
■ なぜ「たった5問」が、あなたの合否を左右するのか?
試験直前期に、全範囲を完璧に復習する時間はありません。
大切なのは、最小の努力で、最大の結果を得ること。まさに、学習における「パレートの法則(80:20の法則)」の実践です。
出題範囲の20%に過ぎない最重要項目が、合否の80%を決定づける。
そして、コンクリート技士試験において、その最重要項目こそが「頻出パターンの計算問題」なのです。
その理由は2つあります。
- 差がつきやすいから知識を問う暗記問題は、「知っているか、いないか」の〇か✕です。多くの受験生が対策してくるため、ここで大きく差をつけるのは難しい。しかし計算問題は違います。公式を「理解」し、問題文から数値を正しく「運用」する応用力が問われます。ちょっとした単位の換算ミス、電卓の打ち間違いが、0点という結果に直結する。だからこそ、対策の有無で得点差がハッキリと開くのです。
- 得点源として安定しているから試験本番の極度の緊張感の中で、暗記した知識が急に飛んでしまう…そんな経験はありませんか?暗記は時に裏切ります。一方、一度解法をマスターした計算力は、あなたの思考プロセスそのもの。体に染み付いたスキルは、プレッシャー下でも安定した得点源となって、あなたを支えてくれます。暗記は裏切るが、計算力は裏切らない。これは資格試験における一つの真理です。
■ 計算問題は、RPGの「ラスボス」だ
この試験勉強を、一つの冒険(RPG)に例えてみましょう。
膨大な知識を問う暗記問題は、次から次へと現れる「ザコ敵」です。倒せば経験値(知識)は増えますが、いくら倒しても、それだけではゲームクリア(合格)はできません。
そして、合否を判定する「ラスボス」こそが、計算問題なのです。
このラスボスは、5つの強力な必殺技(=頻出計算パターン)を繰り出してきます。この必殺技の攻略法(解法パターン)さえ知っていれば、あなたはラスボスを倒し、ゲームをクリアすることができるのです。
この5日間の連載は、まさにその「ラスボス攻略法」をあなたに授けるためのものです。
■ あなたは「技術者」としての責任を問われている
少し厳しいことを言うようですが、なぜコンクリート技士試験で計算能力がこれほど重視されるのでしょうか?
それは、技術者の計算ミス一つが、重大な事故に繋がりかねないからです。
コンクリート構造物の品質と安全は、設計通りの正確な数値計算の上に成り立っています。試験のプレッシャー下で正確な計算ができる能力は、実務で求められる責任感とプロ意識の表れ。
つまり、計算問題を解く行為は、単なる点数稼ぎのテクニックではありません。
それは、コンクリート技術者として現場で負うべき「数字への責任」を疑似体験する最終リハーサルなのです。
合否を分けるのは知識の量じゃない。小数点以下の、精度への執念だ。
この言葉を胸に、明日からの挑戦に臨んでください。
■ 次回予告
さて、心の準備はできたでしょうか?
次回からはいよいよ、ラスボスが繰り出す一つ目の必殺技の攻略に入ります。
【第2回】配合設計のキホン!「単位水量」と「水セメント比」の計算
コンクリートの最も基本的な性質を決定づける、最重要計算問題です。
使う公式、問題文のどこに着目すべきか、そして多くの受験生が陥るミスのパターンを徹底的に解説します。
この5問を制する者は、コンクリート技士試験を制す。
あなたの挑戦を、心から応援しています。
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