11. 特殊なコンクリート

11-4. コンクリート技士試験 過去問 海水の作用を受けるコンクリートの特徴と適用例

こんにちは、コンクリート技士の皆さん。今回は、海水の作用を受けるコンクリートについて学んでいきましょう。海水は、コンクリートに対して様々な悪影響を及ぼします。塩害や化学的侵食などに対する抵抗性が求められるため、特殊な配合設計や施工方法が必要となります。試験でも重要な分野ですので、しっかりと理解しておきましょう。

海水の作用を受けるコンクリートの特徴と適用例 コンクリート技士試験の類似問題

問1. 海水の作用を受けるコンクリートの特徴として、適切でないものを選べ。

  1. 塩化物イオンの浸透に対する抵抗性が必要である
  2. 化学的侵食に対する抵抗性が必要である
  3. 凍結融解に対する抵抗性が必要である
  4. 中性化に対する抵抗性が必要である

海水の作用を受けるコンクリートの特徴と適用例 上記の問題の解答及び解説

正解は4です。海水の作用を受けるコンクリートは、 塩化物イオンの浸透 や 化学的侵食 、 凍結融解 に対する抵抗性が必要です。これらは、海水に含まれる塩分や硫酸塩などによる劣化要因です。一方、中性化は、大気中の二酸化炭素によって引き起こされる劣化要因であり、海水の作用とは直接関係ありません。

Rikisei
海水の作用を受けるコンクリートは、塩害や化学的侵食、凍結融解に対する抵抗性が重要です。

海水の作用を受けるコンクリートの特徴と適用例 覚えておくべきポイント

  • 海水の作用を受けるコンクリートは、 塩化物イオンの浸透に対する抵抗性が必要 である。
  • 海水の作用を受けるコンクリートは、 化学的侵食に対する抵抗性が必要 である。
  • 海水の作用を受けるコンクリートは、 凍結融解に対する抵抗性が必要 である。
Rikisei
海水の作用を受けるコンクリートに求められる性能を理解することが重要です。

海水の作用を受けるコンクリートの特徴と適用例 関連知識

海水の作用を受けるコンクリートの適用例としては、以下のようなものがあります。

  1. 港湾構造物
  2. 海岸保全施設
  3. 海洋構造物
  4. 橋梁の下部工

これらの構造物では、塩害対策として、 高炉セメントやフライアッシュの使用  緻密な配合設計  かぶり厚さの確保 などが行われます。また、化学的侵食対策として、 耐硫酸塩セメントの使用 などが行われます。

Rikisei
海水の作用を受けるコンクリートは、様々な構造物に適用されており、適切な対策が必要です。

海水の作用を受けるコンクリートの特徴と適用例 復習問題とその解答

問1. 海水の作用を受けるコンクリートに適した材料として、適切なものを選べ。

  1. 普通ポルトランドセメント
  2. 高炉セメントB種
  3. 早強ポルトランドセメント
  4. 白色ポルトランドセメント

正解は2です。高炉セメントB種は、 塩化物イオンの浸透に対する抵抗性が高く 、海水の作用を受けるコンクリートに適しています。高炉スラグを多量に含むことで、塩化物イオンの浸透を抑制する効果があります。

Rikisei
高炉セメントB種は、海水の作用を受けるコンクリートに適した材料です。

海水の作用を受けるコンクリートの特徴と適用例 まとめ

海水の作用を受けるコンクリートは、塩害や化学的侵食、凍結融解に対する抵抗性が求められます。高炉セメントやフライアッシュの使用、緻密な配合設計、かぶり厚さの確保などの塩害対策や、耐硫酸塩セメントの使用などの化学的侵食対策が必要です。港湾構造物や海岸保全施設など、様々な構造物に適用されています。試験対策としては、海水の作用を受けるコンクリートの特徴と適用例、必要な対策をしっかりと理解しておくことが重要です。

Rikisei
海水の作用を受けるコンクリートの特徴と適用例、必要な対策を理解し、試験に臨みましょう。

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