こんにちは、コンクリート技士試験の受験生の皆さん。 今回は、練混ぜ水の塩化物イオン量がコンクリートに与える影響について解説します。 塩化物イオンは、鉄筋の腐食を引き起こす有害物質であり、 コンクリートの耐久性に大きな影響を与えます。 試験勉強と仕事の両立は大変かもしれませんが、ここで紹介する内容を理解することで、 塩化物イオン量管理の重要性が身につくはずです。一緒に頑張りましょう!
練混ぜ水の塩化物イオン量の影響 コンクリート技士試験の類似問題
問題:練混ぜ水の塩化物イオン量がコンクリートに与える影響として、適切でないものを選べ。
- 鉄筋の腐食を促進する
- コンクリートの凝結時間が遅くなる
- コンクリートの圧縮強度が低下する
- コンクリートの乾燥収縮が増大する
練混ぜ水の塩化物イオン量の影響 問題の解答及び解説
正解は2です。 練混ぜ水の塩化物イオン量が多いと、鉄筋の腐食が促進され、コンクリートの耐久性が低下します。 また、塩化物イオンは、コンクリートの圧縮強度を低下させる要因の一つです。 これは、セメントペーストと骨材の付着力が低下するためと考えられています。 塩化物イオンは、コンクリートの乾燥収縮を増大させる傾向にあります。 一方で、練混ぜ水の塩化物イオン量は、コンクリートの凝結時間に直接的な影響を与えません。
[st-kaiwa3] 練混ぜ水の塩化物イオン量が多いと、鉄筋腐食の促進、圧縮強度の低下、乾燥収縮の増大などの影響がある [/st-kaiwa3]
練混ぜ水の塩化物イオン量の影響 覚えておくべきポイント
- 鉄筋コンクリートの場合、水の全塩化物イオン量は0.3kg/m³以下に制限される
- プレストレストコンクリートの場合、水の全塩化物イオン量は0.1kg/m³以下に制限される
- 塩化物イオンは、鉄筋の不動態被膜を破壊し、腐食を促進する
- 海砂や海水を使用する場合は、塩化物イオン量の管理が特に重要
塩化物イオン量の管理は、鉄筋コンクリート構造物の耐久性確保に不可欠
練混ぜ水の塩化物イオン量の影響 関連知識
- 塩化物イオン量の試験方法は、JIS A 1144(ポテンシオメトリー滴定法)などに規定されている
- 高炉スラグ微粉末やフライアッシュは、塩化物イオンの固定化に効果がある
- 電気防食工法は、鉄筋の腐食を防止する方法の一つ
- 塩害環境下では、かぶり厚さの確保と防食措置が重要
練混ぜ水の塩化物イオン量の影響 復習問題
問題:鉄筋コンクリートの練混ぜ水として、適切でないものを選べ。
- 上水道水
- 工業用水
- 海水
- 回収水(品質確認済み)
[st-kaiwa3]正解は3です。 上水道水や工業用水は、一般に塩化物イオン量が少ないため、鉄筋コンクリートの練混ぜ水として使用できます。 回収水を使用する場合は、塩化物イオン量などの品質を確認する必要がありますが、 基準を満たしていれば使用可能です。 一方、海水は塩化物イオン量が非常に高いため、鉄筋コンクリートの練混ぜ水としては不適切です。 [/st-kaiwa3]
練混ぜ水の塩化物イオン量の影響 まとめ
練混ぜ水の塩化物イオン量は、鉄筋コンクリート構造物の耐久性に大きな影響を与えます。 鉄筋の腐食促進、圧縮強度の低下、乾燥収縮の増大などの悪影響を防ぐため、 塩化物イオン量を適切に管理することが重要です。 鉄筋コンクリートでは0.3kg/m³以下、プレストレストコンクリートでは0.1kg/m³以下に制限する必要があります。 塩化物イオン量を適切に管理し、耐久性の高いコンクリート構造物を建設することが求められます。
[st-kaiwa3] 練混ぜ水の塩化物イオン量を適切に管理し、鉄筋コンクリート構造物の耐久性を確保することが重要 [/st-kaiwa3]
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