4. フレッシュコンクリートの性質

4-4. コンクリート技士試験 過去問 凝結時間と温度の影響

こんにちは、コンクリート技士試験の受験生の皆さん。 今回は、コンクリートの凝結時間と温度の影響について解説します。 コンクリートの凝結時間は、施工性や強度発現に大きな影響を与える重要な要因です。 試験勉強と仕事の両立は大変かもしれませんが、ここで紹介する内容を理解することで、 凝結時間管理の重要性が身につくはずです。一緒に頑張りましょう!

凝結時間と温度の影響 コンクリート技士試験の類似問題

問題:コンクリートの凝結時間と温度の関係に関する説明として、適切でないものを選べ。

  1. コンクリートの温度が高いほど、凝結時間は短くなる
  2. 外気温が低いほど、凝結時間は長くなる
  3. セメントの種類によって、凝結時間は異なる
  4. 練混ぜ水の温度は、凝結時間に影響しない

凝結時間と温度の影響 問題の解答及び解説

正解は4です。 コンクリートの温度が高いほど、セメントの水和反応が活発になるため、凝結時間は短くなる傾向にあります。 逆に、外気温が低いと、コンクリートの温度が下がり、凝結時間は長くなります。 また、セメントの種類によって、凝結時間は異なります。 例えば、早強ポルトランドセメントは、普通ポルトランドセメントよりも凝結時間が短くなります。 練混ぜ水の温度も、コンクリートの温度に影響を与えるため、凝結時間に影響します。 冷水を使用すると凝結時間が長くなり、温水を使用すると凝結時間が短くなります。

Rikisei
コンクリートの凝結時間は、コンクリート温度、外気温、セメントの種類、練混ぜ水の温度などの影響を受ける

凝結時間と温度の影響 覚えておくべきポイント

  • 凝結時間は、JIS A 1147に規定された試験方法で測定する
  • 一般的なコンクリートの凝結始発時間は、2~6時間程度
  • 凝結時間が短すぎると、施工性が悪くなり、打込みや締固めが困難になる
  • 凝結時間が長すぎると、初期強度の発現が遅れ、脱型時期が延長される

凝結時間は、施工条件や要求性能に応じて適切に管理する

凝結時間と温度の影響 関連知識

  • 凝結時間は、セメントペーストの硬化過程を表す指標の一つ
  • 凝結時間の測定には、ビカー針試験や貫入抵抗試験が用いられる
  • 高性能減水剤や遅延剤は、凝結時間を調整する効果がある
  • 寒中コンクリートでは、凝結時間が長くなるため、適切な養生が重要

凝結時間と温度の影響 復習問題

問題:コンクリートの凝結時間が短くなりすぎた場合の影響として、適切なものを選べ。

  1. 施工性が向上する
  2. 初期強度の発現が遅れる
  3. 打重ね時間間隔が長くなる
  4. コールドジョイントが発生しやすくなる

正解は4です。 コンクリートの凝結時間が短くなりすぎると、以下のような影響が生じます。

  • 施工性が悪くなり、打込みや締固めが困難になる
  • 打重ね時間間隔が短くなり、コールドジョイントが発生しやすくなる
  • 急激な硬化により、ひび割れが発生しやすくなる
Rikisei
凝結時間が短いコンクリートは、施工の難易度が高くなり、品質の低下につながる可能性があります。 初期強度の発現は、むしろ早くなる傾向にあります。 適切な凝結時間を確保し、施工条件に合わせた配合設計や養生を行うことが重要です。

凝結時間と温度の影響 まとめ

コンクリートの凝結時間は、施工性や強度発現に大きな影響を与える重要な要因です。 凝結時間は、コンクリート温度、外気温、セメントの種類、練混ぜ水の温度などの影響を受けます。 凝結時間が短すぎると施工性が悪くなり、長すぎると初期強度の発現が遅れるため、 適切な範囲に管理することが重要です。 施工条件や要求性能に応じて、凝結時間を適切に設定し、 品質の高いコンクリートを製造することが求められます。

Rikisei
凝結時間を適切に管理し、施工条件に合わせたコンクリートを製造することが重要

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