6. 配合設計

6-1. コンクリート技士試験 過去問 配合設計の基本的な考え方

こんにちは、コンクリート技士試験の受験生の皆さん。 今回は、コンクリートの配合設計の基本的な考え方について解説します。 配合設計は、所要の品質を満足するコンクリートを経済的に製造するために重要な作業です。 試験勉強と仕事の両立は大変かもしれませんが、ここで紹介する内容を理解することで、 配合設計の流れと各要因の役割が身につくはずです。一緒に頑張りましょう!

配合設計の基本的な考え方 コンクリート技士試験の類似問題

問題:コンクリートの配合設計において、最初に決定する項目として適切なものを選べ。

  1. 水セメント比
  2. 単位水量
  3. 細骨材率
  4. 単位セメント量

配合設計の基本的な考え方 問題の解答及び解説

正解は2です。 コンクリートの配合設計では、最初に単位水量を決定します。 単位水量は、コンクリートのワーカビリティーに大きな影響を与える要因であり、 所要のスランプを得るために必要な水量を設定します。 次に、水セメント比を決定します。 水セメント比は、コンクリートの強度や耐久性に関係する重要な指標です。 所要の品質を満足するように、水セメント比を設定します。 単位セメント量は、単位水量と水セメント比から計算されます。 最後に、細骨材率を決定し、単位骨材量を計算します。

Rikisei
配合設計では、単位水量、水セメント比、単位セメント量、細骨材率の順に決定することが基本

配合設計の基本的な考え方 覚えておくべきポイント

  • 配合設計は、所要の品質を満足し、経済的なコンクリートを製造するために重要
  • 単位水量は、コンクリートのワーカビリティーを左右する要因
  • 水セメント比は、コンクリートの強度や耐久性に影響を与える指標
  • 細骨材率は、コンクリートの材料分離抵抗性やポンパビリティーに関係する

配合設計では、コンクリートに要求される性能を適切に設定し、各材料の役割を理解することが重要

配合設計の基本的な考え方 関連知識

  • 配合設計は、土木学会「コンクリート標準示方書」や日本建築学会「JASS 5」に基づいて行われる
  • 配合設計には、AE剤や高性能減水剤などの混和剤の使用も考慮される
  • フライアッシュや高炉スラグ微粉末などの混和材を用いる場合、置換率の設定が重要
  • 配合設計の結果は、試し練りによって検証され、必要に応じて修正される

配合設計の基本的な考え方 復習問題

問題:コンクリートの配合設計において、単位水量を増加させた場合の影響として、適切なものを選べ。

  1. スランプが増加する
  2. 圧縮強度が増加する
  3. 乾燥収縮が減少する
  4. 単位セメント量が減少する
Rikisei
正解は1です。 コンクリートの配合設計において、単位水量を増加させると、以下のような影響が生じます。

  1. スランプが増加する:単位水量が増加すると、コンクリートの流動性が向上し、スランプが増加する
  2. 圧縮強度が減少する:単位水量の増加は、水セメント比の増加を意味し、圧縮強度は低下する傾向にある
  3. 乾燥収縮が増加する:単位水量が増加すると、コンクリート中の水分量が多くなり、乾燥収縮が大きくなる傾向にある
  4. 単位セメント量が増加する:単位水量の増加に伴い、所定の水セメント比を維持するために、単位セメント量も増加する

配合設計の基本的な考え方 まとめ

コンクリートの配合設計は、所要の品質を満足し、経済的なコンクリートを製造するために重要な作業です。 配合設計では、単位水量、水セメント比、単位セメント量、細骨材率の順に決定するのが基本です。 各材料の役割を理解し、要求される性能に応じて適切に設定することが求められます。 また、混和剤や混和材の使用、試し練りによる検証など、様々な要因を考慮する必要があります。 配合設計の基本的な考え方を身につけ、品質の高いコンクリートを経済的に製造することが重要です。

Rikisei
配合設計の基本的な考え方を理解し、要求される性能に応じて適切に設定することがコンクリートの品質確保に重要

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