6-4. コンクリート技士試験 過去問 細骨材率の算定方法

6. 配合設計

こんにちは、コンクリート技士試験の受験生の皆さん。 今回は、細骨材率の算定方法について解説します。 細骨材率は、コンクリートの材料分離抵抗性やポンパビリティーに影響を与える重要な指標です。 試験勉強と仕事の両立は大変かもしれませんが、ここで紹介する内容を理解することで、 細骨材率の算定方法が身につくはずです。一緒に頑張りましょう!

細骨材率の算定方法 コンクリート技士試験の類似問題

問題:細骨材率の算定方法として、最も適切なものを選べ。

  1. 単位水量と単位セメント量から求める
  2. 単位水量と水セメント比から求める
  3. 単位水量と単位粗骨材かさ容積から求める
  4. 単位セメント量と単位粗骨材かさ容積から求める

細骨材率の算定方法 問題の解答及び解説

正解は3です。 細骨材率は、単位水量と単位粗骨材かさ容積から求められます。 具体的には、以下の手順で算定します。

  1. 単位水量、単位セメント量、空気量を決定する
  2. 単位水量とセメントペースト容積を求める
  3. 単位粗骨材かさ容積を仮定し、全骨材容積を求める
  4. 単位粗骨材かさ容積と全骨材容積から、細骨材率を算定する

細骨材率の算定には、単位水量と単位粗骨材かさ容積が必要であり、 単位セメント量や水セメント比は直接使用しません。 ただし、これらの値は、単位水量の決定に影響を与えるため、間接的に細骨材率に関係します。

[st-kaiwa3] 細骨材率は、単位水量と単位粗骨材かさ容積から算定される [/st-kaiwa3]

細骨材率の算定方法 覚えておくべきポイント

  • 細骨材率は、コンクリートの材料分離抵抗性やポンパビリティーに影響を与える
  • 細骨材率が大きいほど、材料分離抵抗性は向上するが、ポンパビリティーは低下する傾向がある
  • 細骨材率は、粗骨材の最大寸法や粒度、細骨材の粒度などによっても影響を受ける
  • 細骨材率の標準値は、土木学会「コンクリート標準示方書」や日本建築学会「JASS 5」に示されている

所要の品質を満足し、施工性の良いコンクリートを得るためには、適切な細骨材率の設定が重要

細骨材率の算定方法 関連知識

  • 細骨材率は、一般に35~50%程度の範囲で設定される
  • 高流動コンクリートでは、細骨材率を高めに設定することが多い
  • ポンプ圧送を行う場合は、細骨材率を高めに設定し、材料分離抵抗性を向上させる必要がある
  • 細骨材率が高すぎると、単位水量の増加や強度の低下を招くことがある

細骨材率の算定方法 復習問題

問題:細骨材率を大きくした場合のコンクリートの性質として、適切でないものを選べ。

  1. 材料分離抵抗性が向上する
  2. ポンパビリティーが低下する
  3. 乾燥収縮が減少する
  4. 単位水量が増加する

[st-kaiwa3]

正解は3です。 細骨材率を大きくすると、以下のようなコンクリートの性質の変化が生じます。

  1. 材料分離抵抗性が向上する:細骨材率が大きいと、コンクリートの粘性が増加し、材料分離が生じにくくなる
  2. ポンパビリティーが低下する:細骨材率が大きいと、コンクリートの変形に対する抵抗性が増加し、ポンプ圧送性が低下する
  3. 乾燥収縮が増加する:細骨材率が大きいと、セメントペーストの体積が相対的に増加するため、乾燥収縮が大きくなる傾向にある
  4. 単位水量が増加する:細骨材率が大きいと、所要のスランプを得るために必要な単位水量が増加する

[/st-kaiwa3]

細骨材率の算定方法 まとめ

細骨材率は、コンクリートの材料分離抵抗性やポンパビリティーに影響を与える重要な指標です。 細骨材率は、単位水量と単位粗骨材かさ容積から算定され、一般に35~50%程度の範囲で設定されます。 細骨材率が大きいほど、材料分離抵抗性は向上しますが、ポンパビリティーは低下する傾向があります。 所要の品質を満足し、施工性の良いコンクリートを得るためには、適切な細骨材率の設定が重要です。 また、粗骨材の最大寸法や粒度、細骨材の粒度などの影響も考慮する必要があります。 細骨材率の算定方法を理解し、要求される性能に応じて最適な値を選定することが重要です。

[st-kaiwa3] 細骨材率の算定方法を理解し、要求される性能に応じて最適な値を選定することがコンクリートの品質確保に重要 [/st-kaiwa3]

コメント

タイトルとURLをコピーしました