こんにちは、コンクリート技士試験の受験生の皆さん。 今回は、混和材料を用いたコンクリートの配合設計について解説します。 混和材料は、コンクリートの性能を向上させるために欠かせない材料です。 試験勉強と仕事の両立は大変かもしれませんが、ここで紹介する内容を理解することで、 混和材料を用いた配合設計の考え方が身につくはずです。一緒に頑張りましょう!
混和材料を用いた配合設計 コンクリート技士試験の類似問題
問題:フライアッシュを用いたコンクリートの配合設計において、最も重要な事項は何か。
- 水セメント比の増加
- 単位水量の増加
- フライアッシュの置換率の設定
- 細骨材率の減少
混和材料を用いた配合設計 問題の解答及び解説
正解は3です。 フライアッシュを用いたコンクリートの配合設計では、フライアッシュの置換率の設定が最も重要です。 フライアッシュの置換率とは、セメントの一部をフライアッシュで置き換える割合のことです。 一般に、フライアッシュの置換率が高いほど、長期強度の増進や水密性の向上が期待できます。 ただし、置換率が高すぎると、初期強度の発現が遅れることがあるため、適切な範囲で設定する必要があります。 フライアッシュを用いる場合、単位水量は減少する傾向がありますが、水セメント比や細骨材率は、 必ずしも増減するとは限りません。これらの値は、所要の品質を満足するように設定します。
[st-kaiwa3] フライアッシュを用いたコンクリートの配合設計では、フライアッシュの置換率の設定が最も重要 [/st-kaiwa3]
混和材料を用いた配合設計 覚えておくべきポイント
- 混和材料には、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、シリカフュームなどがある
- 混和材料を用いると、長期強度の増進、水密性の向上、水和熱の低減などの効果が期待できる
- 混和材料の置換率は、コンクリートの用途や要求性能に応じて適切に設定する
- 混和材料を用いる場合、単位水量の減少や流動性の改善が期待できる
混和材料を用いた配合設計では、混和材料の特性を理解し、所要の品質を満足するように配合を決定することが重要
混和材料を用いた配合設計 関連知識
- フライアッシュの置換率は、一般に10~30%程度の範囲で設定される
- 高炉スラグ微粉末の置換率は、40~70%程度の範囲で設定されることが多い
- シリカフュームは、置換率が5~10%程度と少量で使用される
- 混和材料を用いる場合、施工性の確保や養生方法の適切な選定が重要となる
混和材料を用いた配合設計 復習問題
問題:高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートの特徴として、適切でないものを選べ。
- 長期強度の増進が期待できる
- 水和熱の低減が期待できる
- 乾燥収縮が増加する
- 水密性の向上が期待できる
[st-kaiwa3]
正解は3です。 高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートは、以下のような特徴があります。
- 長期強度の増進が期待できる:高炉スラグ微粉末のポゾラン反応により、長期的な強度の増進が期待できる
- 水和熱の低減が期待できる:高炉スラグ微粉末は、水和熱が小さいため、マスコンクリートの温度ひび割れ抑制に効果がある
- 乾燥収縮が減少する:高炉スラグ微粉末を用いると、乾燥収縮が減少する傾向がある
- 水密性の向上が期待できる:高炉スラグ微粉末のポゾラン反応により、コンクリートの組織が緻密になり、水密性が向上する
[/st-kaiwa3]
混和材料を用いた配合設計 まとめ
混和材料を用いたコンクリートの配合設計では、混和材料の特性を理解し、 所要の品質を満足するように配合を決定することが重要です。 特に、混和材料の置換率の設定は、コンクリートの性能に大きな影響を与えるため、慎重に行う必要があります。 また、混和材料を用いる場合は、施工性の確保や養生方法の適切な選定にも注意が必要です。 混和材料を用いた配合設計の考え方を身につけ、 要求される性能を満足するコンクリートを製造することが求められます。
[st-kaiwa3] 混和材料を用いた配合設計の考え方を理解し、要求される性能を満足するコンクリートを製造することが重要 [/st-kaiwa3]
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