7-5. コンクリート技士 過去問 塩化物イオン量の管理方法

7. 製造・品質管理・検査

コンクリート構造物の耐久性確保のために、塩化物イオン量の管理は非常に重要です。ゼネコンや設計事務所、コンクリート関連会社で働く技術者の皆さん、一緒に塩化物イオン量の管理方法について学んでいきましょう!

塩化物イオン量の管理方法 コンクリート技士試験の類似問題

問1. コンクリート中の塩化物イオン量の管理に関する記述として、適切でないものはどれか。

  1. 塩化物イオン量の限度値は、使用材料の種類によって異なる。
  2. 塩化物イオン量は、コンクリート中の鋼材の腐食に影響を与える。
  3. 塩化物イオン量の測定は、生コン工場での管理項目である。
  4. 塩化物イオン量は、単位水量に対する割合で管理する。

塩化物イオン量の管理方法 上記の問題の解答及び解説

正解は4番です。

  1. 塩化物イオン量の限度値は、 鋼材の種類や部材の種類によって異なります。 例えば、プレストレストコンクリートでは、鉄筋コンクリートよりも厳しい限度値が設定されています。
  2. 塩化物イオンは、コンクリート中の鋼材の不動態被膜を破壊し、腐食を促進します。そのため、塩化物イオン量の管理は、鋼材の腐食防止に重要な役割を果たします。
  3. 塩化物イオン量の測定は、レディーミクストコンクリート工場での管理項目の一つです。また、現場での受入れ検査でも確認されます。
  4. 塩化物イオン量は、 単位セメント量に対する割合で管理するのが一般的 です。これは、セメントペースト中の塩化物イオン濃度が、鋼材の腐食に直接影響するためです。

[st-kaiwa3] 塩化物イオン量の管理は、コンクリートの耐久性確保に欠かせません。 [/st-kaiwa3]

塩化物イオン量の管理方法 覚えておくべきポイント

  • 塩化物イオン量の限度値は、コンクリートの種類や使用環境によって異なる。
  • 塩化物イオン量は、単位セメント量に対する割合で管理する。
  • 塩化物イオン量の測定は、フレッシュコンクリートと硬化コンクリートで行う。
  • 塩化物イオンは、鋼材の腐食を促進するため、その管理が重要である。

塩化物イオン量の管理方法 関連知識

塩化物イオン量の管理方法には、以下のようなものがあります。

  1. 使用材料の管理:塩化物イオンを含む材料の使用量を制限する。
  2. 配合設計での考慮:塩化物イオン量の上限値を満足する配合を設計する。
  3. フレッシュコンクリートでの測定:JIS A 5308に基づいて測定する。
  4. 硬化コンクリートでの測定:ドリル削孔粉を用いた測定方法などがある。

[st-kaiwa3] 塩化物イオン量の管理は、材料選定から施工後の検査まで、一貫して行う必要があります。 [/st-kaiwa3]

塩化物イオン量の管理方法 復習問題とその解答

問1. コンクリート中の塩化物イオン量に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. 海砂を使用すると、塩化物イオン量が増加する。
  2. 高炉セメントを使用すると、塩化物イオン量の限度値が高くなる。
  3. 塩化物イオン量は、単位水量に対する割合で管理するのが一般的である。
  4. 塩化物イオン量の管理は、レディーミクストコンクリート工場では不要である。

正解は1番です。海砂を使用すると、 海水に由来する塩化物イオンがコンクリート中に混入し、塩化物イオン量が増加します。 そのため、海砂を使用する場合は、塩化物イオン量の管理に特に注意が必要です。

塩化物イオン量の管理方法 まとめ

塩化物イオン量の管理は、コンクリート構造物の耐久性確保に直結する重要な項目です。使用材料の選定、配合設計、フレッシュコンクリートおよび硬化コンクリートでの測定など、 一連の管理体制を整えることが求められます。 塩化物イオン量の管理方法を理解し、適切に実践することで、高耐久性のコンクリート構造物の建設に貢献していきましょう。

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